「伊東さんって怖い人かと思ってたんだ。」

「意味わかんねーし。」

「ご、ごめんね。でもね、学校で1番派手だし、何だか悲しそうだから…。」



そう言われると私もどう言ったらいいか

全くわからなくなってしまう。


バツが悪そうな顔をしている

私を見つめて愛里はとっさに言った。


「ごっ…ごめんね、ごめんね。」


何だか私まで

悪い気持ちになってしまった。


愛里が悪いんじゃないのに

どうして、ペコペコ謝るんだろう。