「伊東さんが笑った!」


「笑ってわりーかよ。」


私はチラリと横目で愛里を見た。

そこには、あの悲しすぎる目はなかった。


そして、本性の愛里は

私と同じで少し口下手だが

普通に喋る今どきの女子高生だった。