「カウンセリング室に通ってんの?」


上手く話せなくて

ついついキツい口調になってるのだが

愛里は気にせず、普通に話してくれた。


「うん。…色々理由があってね。」


「…そう。」


私は愛里の悲しい目を思いだした。

何故か胸が痛い。


「あっあのね、伊東さん。…いつもトイレにいるの?」


私はその時初めて愛里の方を向いた。


どうして知ってるんだ!?