「伊東。その右腕……」


私はとっさに前の机を

バンッと叩いてしまった。

カウンセリング室事態が静まり返った。


あの子はまた私を見ていた。

私もとっさの行動であの子を見た。


頭の中がパニックになってしまい

涙が出そうになった。

その出そうになった涙を

見られないように

私は何も言わずカウンセリング室を

飛び出してしまった。