目が印象的な子だった。

大きくて化粧しなくてもいいよな目。


その目が悲しそうに下を向いたまま

立ち尽くしていた。


もうひとりの女の子は

不思議そうにその様子を見ている。


私は何も知らないふりをして

また繁華街を歩きだした。