そうこうしてると美術室の扉がふいに開いた。

そこに立っていたのは美術部副顧問の小笠原先生だった。


「お疲れさま小野先生、いまさっき美術総連から連絡があって今年の総大のテーマが発表されましたよ」


―!!

思わず絵筆が止まった。

自分の鼓動が高まってるのが分かる。

はっきり言ってこのテーマ次第でオレの進学、いや将来が変わってくる。