どれくらい気を失っていたんだろう。

冷たい体が少しずつ温かいもので包まれていく感覚がある。

重たい瞼をゆっくりと開けた。

まぶし。

青い空が目に突き刺さる。

腕も足も動かない。

え??どうなってるの?

ここは、やっぱり天国?


「気がついた?」

聞き覚えのある声が頭上に響いた。

神様って男だったんだ。

それも、とても身近な・・・・

ケント??!


声のする方になんとか視線を向けることができた。

「よかった・・・」

そこには安堵するケントの顔があった。

「まだ寒い?」

体は重いけど寒くない。

「大丈夫。」

力は入らないものの、声を出すこともできた。

「砂に今体を埋めてるんだ。これが一番手っ取り早いと思ってさ。」

へ?