私が戻ると杏子は目を閉じたまんた動いてもいなかった。

私は綺麗に洗ったナイフの先で瞼を突いてみた。

ゆっくりと目が開いた

『良かった!もう死んじゃったかと思ったじゃん』

止まりかけた喉元の血がまた吹き出す

『杏子ったら行儀悪いよ。こっちまで汚れちゃう。謝りなさいよ!』

杏子の目から涙が溢れている。

泣きすする度に血液がドロドロと溢れてくる。

すごいね~人間の身体って。

私はすごく感動していた。