杏子が立てないように私は足首もザックリ切ってあげた。

杏子は喉元を押さえるのが必死で暴れる事さえ出来ない。

私は優しく杏子に答えた

『杏子、私はあんたが大嫌いで京都に来たんだよ。あんたと比べられながら笑われんのが嫌でさ。いつもいつも私はあんたの引き立て役。なのにここまで来てまた私の居場所を取り上げて…』

杏子が喉元を押さえながら首をふり泣いている。

あ~あ血だらけで綺麗な顔台無し!


笑えるよ、杏子。