両親?

そんな訳ない、武山さんは両親を知っている。

前に食べにいらしたお客様…?
って事もないだろうし。

心臓が早くなった。

手からやけに冷たい汗が滲んで来る。

私の中の悪魔がうっすらと目を開けて笑った…

私は料亭の個室の襖をゆっくりひいた


『失礼いたします』


そして顔を上げた