それから、レオンと
たわいもない話をして
何故か一緒に買物をして。

先程出会った場所まで
戻ってきた。



「…明日、またここで待ってる」


「うん。また明日、来るね」



レオンに『待ってる』
なんて言われると
心臓が半端なく
ドキドキする。



「ただいまー」


「あら、リリアちゃん、遅かったわね~」


「ふふー。あのね、わたし今日素敵な人に出会ったの」


「……そう。素敵な人、ね」



浮かれていたわたしは
お母さんが
複雑そうな表情を
していたなんて
気づけるはずもなかった。