灰色の綺麗な瞳が 動揺で微かに 揺れたのが分かった。 「あ、の…あなたの名前、は?」 「……レオン」 「レオンさんっていうんですか」 「…“さん”はいらねぇ」 「…あっじゃあ、レオンで」 そう言った時 わたしは、レオンが 泣いてしまうかと思った。 そう思ってしまう程 レオンの表情は切ない 気持ちにさせた。