「リリー、急にどうしたの?何、したの?」



「………」



そんな、メルの質問に
答えることが
できないのは、


急に襲ってきた
激しい睡魔のせい。


瞼が重くて…


メルの声が遠くから
聞こえる感じ…



「…皆、ありが、と…」



そう口に出した瞬間…



意識がプツリと途絶えた―…










第十五章終