「ねぇ、レオ?聞いてくれ、た……」



歌い終わり、
レオを見ると
安らかな表情で
目を閉じていた。



「…レオ?寝ちゃったの…?ねぇ」



語尾が震えて、
自然と涙が出るのは
何となく分かっているから。


だけど、そんなこと考えたくない!!



レオの傍に行き
手を握りしめた。



「……っ!?」



先程まで温かかった手。

だけど、指先が
冷たくなっている。