「リリーレオーー」


「あっメル達だ」



ルシアンとルシスの
おかげで無事に
メル達はトランスに
来れたみたい。



「……それじゃあ、リリア、気をつけるんだよ」


「うん。じゃあ、お父さんとお母さんも元気でね」



レオがわたしの両親に
小さく一礼すると

船に向かうべく
体の向きを変えた。



「…リリアちゃーん」



後ろから、お母さんの
大きな声。

何か嫌な予感…