「リリアちゃんは、おっちょこちょいよねー。でも、これで、またこの方と一緒にいられるわね」



お母さんから受け取った
ネックレスを付けると
尾鰭から足に戻り。

一安心。



「あっ…えと、この人はレオンっていうの。海賊、の船長なの」


「……そう。レオさん、娘をよろしくね?」


「はい。娘さんはオレが守りますから」



……親の前で。

しかも、真顔で
こんな台詞を
言っちゃうなんて。


こっちが照れる。



「…うふー。じゃあ、安心ねー。ユア君!!これからも二人のラブラブ生活続けられるよー」


「そうだな」


…お母さん。

そんなに嬉しそうに
言わないでください。

地味に傷つくから。