波が荒くて
呼吸ができない。



「……リリー、大丈夫か?」


「あっレオ。わたしは大丈夫…」



わたしを追って
海に飛び込んで
くれたらしい。



「あっ…!!」



レオが近くにいて
安心したのもつかの間。


目の前に大きな波が
迫ってきている。



「…レッ」



波がわたし達に
襲い掛かる瞬間、
レオはわたしに
覆いかぶさった―…