「おいっ?」

なかなか顔を上げない私を翔は心配する。

「えっ?」


「大丈夫か?」


あ…私、最低だ……

何、翔の胸の中で拓也のこと考えてるんだろう。


拓也のことは…もう……

忘れたんだから…………


あの時、翔を選んだのは私なんだから……


今さら、拓也なんて…ありえないし。