「そう。ならいいのよ。」
「あと、みゆさん。『台風』の皆さまの案内よろしくお願いしますね。」



「はい。分かっていますわ。」






「では、皆さまごきげんよう。」





もう、お母様の顔なんか見たくないわ。

そう思って、さっさと部屋に帰った。






コンコンッ!!!



「はい?」


「お嬢様?いらっしゃいますか??」



「ええ、いるわよ。」




「お風呂の用意が出来ました。お夕食が先の方がよろしいですか?」



「お父様とお母様は?」



「先にお夕食ですが。」



「じゃあ、先にお風呂に入るわ。」