...年後の日本。

科学は急速に発展し、人類は神
の領域に踏み込んだ。

遂に人類は不老不死の力を
手に入れたのである。

世界の約9割を占める、人造人間
と呼ばれる人々。

彼らは試験管から生まれ、
老いてくれば、手術をすること
で若返り、病気になることは
絶対に無い。

ロボットもより、人間らしく
開発され、今ではロボットを
実の子供のように愛す人々も
少なくない。

不可能など無かった。

科学、工業共に発展し、日本の
至るところに高層ビルが立ち、
遠い昔、思い描いたような未来
がそこにあった。

しかし、そんな未来はすぐに
崩れていった。


死ぬ者がいないということは
人口が減らないということ。

死ぬ者と生まれる者がいる為、
人口は正常に保たれてきた。
しかし、それが崩れたとき、人口
爆発が起きる。

当然のように日本をはじめ、各国
は食糧危機にさらされ、多くの
難民が生まれた。

住むところも食べるものも、
それを助ける国も無く、世界全体
で食糧危機に瀕した。


各国の首脳陣は国際会議を開き
解決策を模索した。

そして、最終解決策として
出されたある計画。