朝5時。
まだ薄暗い時間に起きて
海に降りれる所が無いか
探してみた。




少し歩くと
道から小さい浜辺に
降りることができた。




「海なんて…久しぶりやなー」


独り言は波に掻き消される。


「ぅきゃっ」


…サルか?


いや、違う。女だ。


どうやら何か流されたらしく
オタオタしている。




俺はズボンの裾をまくって
冷たい海に入った。