その後、レミはユリにぺらぺらと喋った。


昨日、あっちゃんとあたしが別れたこと。
そしてあたしと一緒にいたひなたを目撃したこと。



おかげであたしは学食でレミ達に囲まれながら質問攻めにあった。

話題はもちろん、あっちゃんとひなたの話……。



「てか、ミリ二股かけてて敦を振ったっつーこと?」

「いや、違うから」


レミ、食堂なのに声でけーんだよ……。


「えー。どんな奴よ?カッコイイ?」


シオリが興味津々で聞いてくる。
あたしも思わず真面目に答えてしまう。


「カッコイイってより……可愛いかも」

「レミ、見たんでしょ?どんな?」


シオリ、今あたし答えたんですけど?


聞かれたレミは苦笑いしてシオリに答えた。

「それがさーあたし、コンタクト外しててはっきり見てないんだよね」

「マジで!?」

「あーでも派手な頭してた!あれギャル系?」

「違う……と思う」

「でもぱっと見、外見チャラそうだった!」

「ミリ〜あんた趣味変わった〜?」



レミとシオリに冷やかされながらあたしはカレーライスを口に運んだ。

チラっとユリを見ると含み笑いを浮かべていた。