その日はずっとモヤモヤしてあたしは授業中、白紙のノートを見つめていた。

休み時間になると相変わらずユリが話しかけて来る。

昨日はあんなにムカついたのに今は何とも感じない。

それだけあたしの中、あっちゃんに対する興味がなくなったのだろう。

4時間目が終わるとレミとユリが席にやって来た。


「ミリ、全然ノートとってないじゃん?」

「んー……」

「大丈夫ー?また生理痛?」


ユリはあたしを覗き込むとあたしの頭を撫でた。

あっちゃんと浮気した手前、あたしに罪悪感でもあるのだろう。


いいよユリ……。

あっちゃんはもうあんたに譲る。

だから責任持ってあっちゃんと付き合えよ……。



心の中、そう思っているとレミが余計な話題を持ち出した。


「敦、納得した?」


うわ、
こいつユリの前で……


一瞬ドキッとしたがあたしも白々しく会話を進めた。


「キレてたけどもう関係ないし」

「え、何ー?敦くんとミリどうしたの?」


ユリも白々しくあたしに尋ねてきた。


女ってこえーな……


あたしも女だけど。