通称、校内ラブホ……
屋上前の階段に来るとあっちゃんは唐突に切り出した。
「昨日の男、誰だよ……」
「別に」
面倒くさい、本当に面倒くさい。
言い争うのもバカらしい。
あたしはあっちゃんの目も見ず冷たく言い放った。
「あたしら別れたんだから別に関係ないでしょ」
「別れてねーだろ!?お前が勝手に決めたんだろ!?俺は認めねーからな!」
「何それ。あたしら終わってるし」
「お前、何様だよ!?何なんだよ!?」
バーカ
あんたがユリと浮気したからだろ。
偉そうなのはどっちだよ。
怒鳴るあっちゃんと対照的にあたしは冷めていた。
「あたし他に好きな人できたから」
とどめの一言を口にした瞬間、あたしの言葉を塞ぐようにあっちゃんの唇が無理矢理に触れた。
それは色気もムードもないキス。
「離してよ!?」
「お前は俺の女だからな!」
あたしはあっちゃんを押しのけると階段を逃げるように駆けおりた。
気持ち悪い……。
キスされて思った。
あたしもう、あっちゃんのこと好きじゃないんだ。
屋上前の階段に来るとあっちゃんは唐突に切り出した。
「昨日の男、誰だよ……」
「別に」
面倒くさい、本当に面倒くさい。
言い争うのもバカらしい。
あたしはあっちゃんの目も見ず冷たく言い放った。
「あたしら別れたんだから別に関係ないでしょ」
「別れてねーだろ!?お前が勝手に決めたんだろ!?俺は認めねーからな!」
「何それ。あたしら終わってるし」
「お前、何様だよ!?何なんだよ!?」
バーカ
あんたがユリと浮気したからだろ。
偉そうなのはどっちだよ。
怒鳴るあっちゃんと対照的にあたしは冷めていた。
「あたし他に好きな人できたから」
とどめの一言を口にした瞬間、あたしの言葉を塞ぐようにあっちゃんの唇が無理矢理に触れた。
それは色気もムードもないキス。
「離してよ!?」
「お前は俺の女だからな!」
あたしはあっちゃんを押しのけると階段を逃げるように駆けおりた。
気持ち悪い……。
キスされて思った。
あたしもう、あっちゃんのこと好きじゃないんだ。