アホかコイツ

話しが全然噛み合わねー


崩れ落ちたのを立て直すとあたしはめげずに口を開いた。


「だいたい何であたしなの?」

「だってミリちゃんいい匂いなんだもん。俺、好きだよミリちゃん」


そう言い放ち無邪気に笑う彼を直視出来ずあたしは敗北感を味わっていた。


憎めない……

何、この敗北感!

コイツ絶対、自分が可愛いってわかってるだろ。



「いいよ……わかった」

「本当!?ミリちゃん大好き!」

あたしの返事に彼はいきなり抱き着いて頬を舐めた。

「ちょっと!?舐めないでよ!」


その行為に本気で焦った。
裸なのが余計にドキドキする。
オヤジかよ。