わかってたんだ。

あっちゃんはあたしが別れを切り出すことをわかってああ言ったんだ。

避けてたのもそのせい。


覚悟を決めたあっちゃんはあっさりと別れることに同意した。


本当にあっさりと。

今までごねていたあっちゃんとは思えないくらいにあっさりと。



「あの時と状況が違うし。真面目に別れるってミリが言ってるってわかるから……納得したくねーけど納得する」



そう言い残してあっちゃんはあたしの元から去って行った。

残されたあたしは振ったのに振られたみたいな気分でぼーっと突っ立っていた。


ごめんね、あっちゃん。

あたしみたいな性格ブス、あっちゃんには勿体なかったよ。


でも何でだろ……
マジ振られた気分。



しばらくして教室に鞄を取りに戻るとレミが教室でぽつんと待っていた。


「淳に話した?」

「うん……振られた気分」

「はぁ!?何でだよ!」


突っ込みながらレミが笑ってくれてあたしは少しホッとした。