あっちゃんに嘘がバレてる。

やっぱりと思っていたが確信すると心臓が落ち着かない。


もめんのやだな。

てゆーかあっちゃんに別れを切り出すのが心苦しい。

学校に着くとユリはまた休みのようだった。
いつもあたしより学校に来るのが早いユリがこの時間にいないなら休みだろう。

席につくとレミがさりげなく聞いてきた。

「ユリ、今日も休みかな？どうしたんだろ？」


あたしはユリの席を眺めると小さくため息をついた。

「メールでもしようかな……」


ぽつりと呟くと教室にあっちゃんが入ってきた。

あたしは咄嗟に目を逸らして窓を見た。


話し掛けてくると思ったのにあっちゃんは自分の席に向かうとそのまま座った。

何だかいつもと様子が違う。

もしかして避けた？


授業が始まるとあたしのモヤモヤはさらに増えていった。