その日の夜、懐かしい夢を見た。
小さい頃のあたし。
本当のパパ。
誕生日プレゼント。
あたしは嬉しくってプレゼントを抱えてはしゃいでる。
自分のことを俯瞰で見てるみたいなそんな細切れな夢。
目覚めたら何とも言えない切な重たい気持ちになった。
あの頃、本当のパパとママは喧嘩ばっかで、まだ純粋なお子様だったあたしはベッドの中ひたすら寝たふりをしていた。
寝起きから胸が痛い。
寝返りをうつと犬のひなたがベッドに飛び乗って布団の中に入ってきた。
「おはようミリちゃん。目覚ましまだだよ。もう起きるの?」
「何時……って5時前じゃん……寝る」
「じゃ俺も一緒に寝ていい?」
「あんた床で寝てたの?」
「だってミリちゃん、ベッドが犬臭くなるって怒るじゃん」
そう言った次の瞬間、人間のひなたが布団から顔を出す。
あたしは慌てて顔を背けた。
「ちょっ!何、人になってんの!?」
「あららーミリちゃん照れちゃって」
「照れるとかじゃないから!あんた真っ裸だし!」
「大丈夫。布団被ってる」
「全然大丈夫じゃねーよ!」
小さい頃のあたし。
本当のパパ。
誕生日プレゼント。
あたしは嬉しくってプレゼントを抱えてはしゃいでる。
自分のことを俯瞰で見てるみたいなそんな細切れな夢。
目覚めたら何とも言えない切な重たい気持ちになった。
あの頃、本当のパパとママは喧嘩ばっかで、まだ純粋なお子様だったあたしはベッドの中ひたすら寝たふりをしていた。
寝起きから胸が痛い。
寝返りをうつと犬のひなたがベッドに飛び乗って布団の中に入ってきた。
「おはようミリちゃん。目覚ましまだだよ。もう起きるの?」
「何時……って5時前じゃん……寝る」
「じゃ俺も一緒に寝ていい?」
「あんた床で寝てたの?」
「だってミリちゃん、ベッドが犬臭くなるって怒るじゃん」
そう言った次の瞬間、人間のひなたが布団から顔を出す。
あたしは慌てて顔を背けた。
「ちょっ!何、人になってんの!?」
「あららーミリちゃん照れちゃって」
「照れるとかじゃないから!あんた真っ裸だし!」
「大丈夫。布団被ってる」
「全然大丈夫じゃねーよ!」