てか、あの時っていつだよ?

コイツ何の話してるんだ?



時々ひなたと話が噛み合わなくてあたしはそのたびに「??」となる。

何だかよくわからないまま俯いていると涙を手で擦ったひなたがあたしに抱き着いてきた。

「ミリちゃん大好き!」

「うぜーし……」


引きはがそうとしたが余計にひなたはしがみつく。

「ちょ、何なの!?」

「大好き!」

「だから何!」


そのやり取りがアホらしくなってあたしはひなたに膝枕をするような形で落ち着いた。

甘えて可愛いアピールかよ。
ま、ホント可愛いけど。


膝枕のままひなたの髪を撫でているとしばらくしてひなたは落ち着いた声で話し掛けた。


「ねぇ……ミリちゃん」

「ん、何?」

「俺のこと好き?」

「……は?」


ひなたの直球な言葉にあたしは一瞬、言葉を失った。


「頂戴……好きって言ってよ」



その真っすぐなひなたの目にあたしは顔が熱くなるのを感じた。