何なわけ!?

犬が喋って人間になった……

しかもすごく可愛い。

そして裸……。


様子をうかがうように見ていたら彼は無邪気にあたしに聞いた。



「何?一緒に寝たい?」

「寝ないから!ベッドから出てよ!」

「え、でも俺、裸だよ?」

「ダメやっぱ出ないで!!」


あたしはスッカリ混乱していた。


「つーか何!?あんたここに居着く気!?」

「うん、俺いい子だよ」


彼はニコッと笑いながらあたしを見つめる。

クソ可愛い!



……ダメだ。

外見に騙される所だった。
追い出さなきゃ。

こんな変なのいらねーっつーの。



「ねーねーミリちゃん何か服かしてよー」

「図々しい!黙れよ!?」

犬は人の形になっても相変わらず馴れ馴れしい。
ダメだコイツのペースに流される。

追い出す方法……
何か……


「そうだ!犬に戻ればいいじゃない。裸でいいし」

「嫌だよ。追い出す気満々じゃん」

コイツ!

読まれたのか笑いながらサラリとかわされた。

マジ腹立つ!