学校に行く仕度をしているとしばらくしてひなたが起きてきた。


「んーおはよう。ミリちゃん何で一緒に起こしてくんないのー?起きたらひとりベッドの中で寂しいじゃん」

軽く伸びをしながらいつもの調子で喋り出す。


いつものひなただ……。


昨日のひなたの豹変ぶりにあたしは動揺しまくりだった。

それなのにひなたは昨日のことなんて何事も無かったかのようにあたしに接してきた。

なんだこの温度差は……。



「……あんたもう犬に戻れるの?」

「んーどうでしょう?」

「戻れるなら早く戻んなさいよね」


冷たく言うとひなたはニヤリと笑いあたしに言い返した。


「いいじゃんこのままでも?ミリちゃんにチューして貰えるし」

「……は!?」



コイツ起きとったんかい!

最悪!!

腹たつわ!


恥ずかしいやらムカつくわであたしは何も言い返せなかった。




「俺ミリちゃんにあのまま襲われたかったのにー」

「変態か!」

「うはは。ミリちゃん可愛いねー」




本当腹たつ!このボケ!!