佐藤とレストランに出掛けると、待たされるときに書く名前は、鈴木や田中、小林である。



一緒にホテルに泊まりに行くと、必ず未來の名前で部屋を取った。



未來は仕方ないかもしれないが、佐藤のこうした行動が嫌だった。


初めて2人が出会ってもぅ4年が経った頃、未來は車を買った。


佐藤は未來に迎えに来てくれと頼むこともあった。


未來はそれは許せた。


だが、しかし、佐藤は朝ゴルフに行き、未來は朝仕事をし、昼過ぎに現地集合でお互い別々の車でホテルに来る事になり、


未來は、完全に不倫してる、私。


と自覚した。


運転中、車の中で何度も泣いた。



嫌だったけど、佐藤に会う為に従わないといけなかったのだ。