佐藤は人に聞かれたくない話だからと言って、未來をラブホテルへ連れていった。


浮かない表情の未來に、佐藤は、

『未來ちゃん、、、好きなんだょ。』

と言って未來を押し倒した。

未來は何を考えているのか、ずっと宙を見たままだった。


そして、未來は人形のように抱かれたのである。

未來の前ではあまり吸わなかった煙草を吸う佐藤。

沈黙が流れる。

『………………』

『未來、これ以上はだめだと思った。だから未來に話すことにした。』

『………どうして毎日会えたの??奥さんいるのに。』

『それは、未來と付き合って、3ヶ月も経たないうちに嫁にバレて、嫁が実家に帰って俺は母親と住んでたからだよ。』

『私達のこと、とっくにバレてたの……』

『ああ、だけど離婚しようとはならなかった。、、、子供がいたからね。子供は私立の幼稚園に行かせてる。両親がいないといけないんだ。』

『未來、、、待ってくれとは言わないけど、子供が幼稚園を卒業したら、迎えに行ってもいいかい??』

《待つよ、、、あっちゃん》
しかし、声にはならなかった。