バスルームから出た未來に佐藤はゆっくりと話はじめた。

『未來ちゃん、俺のこと話すね。俺は銀行員なんだ。』

そう言うと佐藤は名刺を取り出した。

《大和信用金庫 主任
佐藤 晃 》

『未來ちゃんとこないだあった、コンビニ(モンマート)の近くで働いてるんだ。仕事も銀行員だから安心してね。後未來ちゃんの職場も近いなら夜終わった後会いたいな。』

『銀行員なんですか。仕事終わった後、遊ぶのいいですょ。』


未來は名刺を鞄の中にしまった。


いつものように、佐藤は未來を抱いた。

未來はもう抵抗しなかった。

朝になり、朝食を済ませると2人は別れた。


これもいつものスタンスとなった。


月曜日


昨日会ったにも関わらず、未來はウキウキしていた。

仕事が終わった後、石津川駅で佐藤と待ち合わせしているからだ。

未來の仕事は8時に終わる。

未來は時計ばかりみて、少し笑顔になっていた。

8時になり、店を閉めた未來は石津川駅へと向かった。

駅に着く前に銀行の前で男の人が立っていた。

佐藤だった。

未來は佐藤と目があった。
《愛してるよ》

佐藤の目を見ればすぐにわかった。