未來は吐き気がした。こんなところまで佐藤がいてるなんて。気分が悪い。


佐藤に気付かれないように、未來は大回りし、家に帰った。



土曜日、、、、。また佐藤との約束の日である。

佐藤は未來の家の近所のコンビニに車を止めていた。未來は車に乗った。

『ネガは?』

未來は低い太い声で言った。

『忘れたよ。ごめんね。』

降りようとする未來に佐藤は、

『家の前で待ち伏せするぞ。』


未來を脅した。


未來は大人しく車に座った。


車が走りだした。

『今日は六甲山の夜景見に行こうね。』

『………』

『今日の天気だったらよく見えるよ。俺星とか空見るの大好きなんだよね。』


『………』

その後も佐藤は話かけ続けた。


六甲山に着いた。


未來は車からでた。

『寒い。』

もう12月に入った六甲山は相当寒かった。


『未來ちゃん、綺麗だろ?』

『、、、うん。』

『、、、。あっ!』


未來は指輪を落としてしまった。


佐藤は必死でさがす。


『別にいいょ。』

未來は言った。その指輪は中年女性の患者に貰ったものだった。