『道子!!なにやっとるんじゃ!!はよしろ!!!』

未來は怒鳴り声で目を覚ました。仕事に起きる時間よりはまだ早い。


いつも父の怒鳴り声で目を覚ましていた。


毎日のことなので、慣れてはいるが、やはりどっと疲れる。

『コラー!!』

怒鳴り声を横目に、未來はもう少し、眠ることにした。

母は何故あんな男と離婚しないのだろう。


仕事もしない。性格の悪い父と一緒にいる価値などあるのだろうか。


がんばって寝ようとしたがやはり眠れなかった。


朝からテンションはさがっている。


これもいつものことだ。


仕事が始まる。


まずは朝の掃除からだ。
窓のさんに隅から隅まで掃除をする。

掃除が終われば花を生ける。

その後やっと受付の準備をする。

今日もいつもの患者がくる。平穏な日々、日が暖かかったが、やはり外は寒い。

午前の仕事を終えた未來は自転車で家に帰っていた。

すると、モンマート松井の公衆電話で男が話ていた。

男は電話の相手に対して身振り手振りで謝っている。電話の相手にそうした態度をとっているのが変に思えた未來は、相手の顔をみてハッとした、、。

佐藤だった。