佐藤はベッドに戻ると、五秒でイビキをかき始めた。


未來は少し安心し、服を着てベッドに潜った。


佐藤のイビキがあんまり酷かったので、逆に安心した未來は眠りに着くことができた。


4時過ぎ、佐藤は目を覚ました。未來をじっと見つめている。


佐藤は未來に、そっとキスをした。

『ぅ゛ぅっ、、、。』

どうやら、未來には嫌がられた模様だが。




未來は目を覚ました。

家じゃない景色を見て、寝呆けまなこだったが、現実を受け入れた。

未來が起き上がると、佐藤も目を覚ました。

『おはよ。未來ちゃん、もぅ服着てるね。』


佐藤は、

『ちぇっ。』


と言っただけで、未來には触れなかった。


帰りの高速で未來は、

『佐藤さん、何歳ですか。』

と尋ねた。

佐藤は少し笑った。

『25歳ぐらいですか?』

『、、、。嫌、28だよ。』

佐藤は笑いながら言った。


国道26号線沿いにある、サンマルクで朝食を済ませ、佐藤は未來の自宅付近まで送り届けた。


別れ際の未來の表情は明るかった。