「麗がまさかこの学校にいるとは思わなかった。ま、俺にとっては嬉しいんだけど。」


「なにがよ…。まぁ、いいやあたし急いでるから。じゃあね。」


あたしは穂純に腕をつかまれた


「どこに行くわけ?」


「別に何処でもいいじゃん。穂純には関係ないんだから。」


「いいから、教えろよ。」


「はぁー…あたしは佑弥に用があるから探してるの。じゃあね。」


「あー、佑弥達なら校門の前にいたぜ?」


「ありがと。」


あたしはその場を去った。


「…やっと会えた。」


あたしが去ったあとに穂純がそんなことを言っていたなんてあたしはまったく気づかなかった。