ほんと怖いよ…


「あの…ンんっ!…」


あたし…今キス…されてるの?


やだ…でも、抵抗しようとしない…


なぜか受け止めている自分がいる…


…あたしは苦しくなって嶺岸君の服をきゅっと握った。


そしたら離してくれた…


「俺の名前呼べよ…」


「嶺岸君?」


「お前は馬鹿か?名前だぞ?何苗字言ってんだよ…ハァ」


嶺岸君は呆れていた…


名前で呼べって言われても…


「早く呼べよ…」


む、無理だよ…


あたしは勇気を振り絞って呼ぼうとした…


「………ゆ、ゆう<キーンコーンカーンコーン>


………がチャイムが鳴り途中で止まってしまった…