「瞳って、呼んでみて下さい」


「……えっ?」


「私の、名前です」


「………………」



戸惑った顔をして、それから次第に口をパクパクさせて


「………あきら」



切なくて優しい声に
胸がキュンとなる。




「近藤さん、私のこと、抱き締められますか?」


「えっ?!」


一際大きな声でリアクション。
ただでさえ大きな目がまんまるだ。