手を洗って荷物を片付けていると、すぐに玄関のドアが開く音がした。

「近藤です!お邪魔します」

「はーい、どうぞ!あっ、鍵を締めておいてください」

「わかりました」

ガチャリ、と鍵のかかる音がして、パタパタとスリッパの足音が近付いてきた。

なんだかふんわりした気持ちになりながら視線を向けていると

「ども!」

満面の笑みで近藤さんが現われた。

「いらっしゃい♪何もないですけど、ゆっくりしてくださいね」

「ありがとうございます!」