「嘘を言うな!女子生徒はクラスメートからイジメられていた。遺書を読みますよ…」

新聞記者の人が遺書を読む。
昨日…美晴のお父さんが読んだ遺書。

だけど。
違った…

クラスメートからイジメられていたという事実は一緒だったけど。
美晴の遺書には続きがあったのだ。

『私をイジメていたのはクラスメートだけではありません。学校の先生もです。中山先生は私がイジメられていたのを知っていました。プリントを破られた日、中山先生は私がプリントを破られたのを知っていて…持ってきていないと言って叱り、みんなの前でビンタしました。クラスの女子に水をかけられて、石けんで頭のシャンプーを強要された時、私が水をかけられたと見れば分かるのに…見ないふりをした先生もいました。
クラスのみんなも許せないけれど。学校の先生も許せません。
何よりも許せないのは先生達が頭のよい子と悪い子をひいきしていたことです。
頭のよい子はイジメをしないと決めつけて、そんな子ばかりの話しを信じ、頭の悪い子の話しなんて聞いてくれない…
本当に許せません』

遺書が読まれた。
中山先生はずっと下を向いていた。


「中山先生。生徒を叩いたって本当ですか?体罰ですよ」

「体罰ではありません。」

そこで。
テレビを消した…

学校は…どんなに事実が出ても隠すのだ。
イジメの事実を…