「教頭先生!イジメで自殺するのは心が弱いだなんて…何て言い方をするんですか?」

マスコミが強く反論する。

「すみません。教頭もここ2〜3日いろいろあって動揺しているんです」

「動揺しているのは…教頭先生だけなんですか?生徒達の方がもっと動揺しているんじゃないですか?あなた達が嘘ついて…」

1人のおじさんが言った。
このおじさんは新聞記者でイジメの取材を今まで何度もやってきていた。

「嘘って、どういうことですか?」
まだまだ、興奮している教頭先生が噛みついた。

「実はここに先日、屋上から飛び降りた中学2年生の女の子の遺書があります」

「飛び降りたって?事故ではなかったのですか?」
マスコミが聞いた。

「はい、そうです…その女子学生は事故なんです」
中山先生が言った。