不安になった私は、説明を読み返す。

えっと、説明2は…成り行きまかせ?!

家紋さん?!成り行きって何ですか!!
主任がちゃんと出てくれる保証も無いのに!

『もしもし』
わっ!インターホンから声が聞こえた!…主任かな?

『こちら未来から来た使者ですが』
「………」

間違いなく主任だ、これは。
かなり元気そうじゃん…。

「東主任?私です、桜田です」
『…………』
「…………」

応答無しかよっ!

「主任?聞こえてますか?」
『貴様、本当に綾美か?綾美に化けた医者ではないだろうな?』
…本当に診られるの嫌なんだな。
人間じゃないのがバレるから?

「医者じゃないです、桜田です。家紋さんに頼まれて様子見に来たんですけど…」
『…俺の知る綾美なら、今から言う質問に返答できるはずだ』
質問?うたぐり深いなぁ。

仕方ない、答えてやるか。どうせ2〜3問くらいのクイズでしょ?

『心の準備はいいか?』
「はいはい、どうぞ」
『では、1000の質問を始める』
「?!―ちょっと待てぇ!!」

1000もあるのかよっ!
答えてる間に日が暮れるっての!
つーか1000項目も、私の何を知り質問してくるんだよ!!