私がっ?!

「なぜ私なんですかっ?!」

人用病院に行けばいいじゃん!
心配かって聞かれたら、少しだけ心配だけど。


「桜田さん、雑炊作れますか?」
何を突然。
「…作れますけど」
「子守唄は歌えますか?」
「人並みに…」
「歌唱力には自信ありますか?」
「カラオケ程度ですが…」
「林檎の皮を長くつなげて むけますか?」
「多分…むけるかと」
「納豆にカラシは入れる派ですか?」
「たまに入れない時も…」
「新聞の勧誘を断れますか?」
「はい…って!これは何のテストですかぁ?!」

訳わかりませんけど!!


「桜田さん、合格です」
何に受かったの?!

とたんに、みんなが拍手をしだした。
何なのっ?!

「おめでとう!桜田ちゃん」
「一発合格なんてすごいや!」
「関門突破か、やるな」
「私っ!一体どんな関門をくぐって、何に合格したんですか?!」

合格した本人だけが知らされていないんですが?!

「と、言う訳ですから」
「だから何が?!」
訳わっかんない!
「笙の様子を見て来て頂けますか?」


「………病気なら、医師免許持ってる貢さんの方が適任では?」

普通はそうでしょ?
私が行ったって、できる事なんてたかが知れてるよ?