「おはよう、兄さん」


いつも通り1番最後に起きてきた玲ちゃんに修ちゃんがニッコリ笑いかける。


「じゃあ私行ってくるね」


「お出かけ?気をつけてね」

「健三の試合。彼女が見に行かないなんて不自然でしょ?」


「本当の彼女でもないのに休日までご苦労さん」


玲ちゃんが人事の様に笑う。


誰のせいよ!!


「……それ僕も見に行っちゃまずいかな?」


健三の試合に家族の誰かが来るなんて珍しい!


健三喜ぶかも。