その日の帰りもいつもの様に修ちゃんと夜道を歩く。

「莉子ちゃん」


「なに?修ちゃん」


「彼女の役大変じゃない?」


修ちゃんが申し訳なさそうな顔をする。


「健三は学校だけだし修ちゃんはバイトだけだし大丈夫だよ」


正直いつまでやるのかっていう戸惑いはあるけど…


「そっか…学校では健三の彼女なんだっけ」


修ちゃんの呟くような小さな声は聞き取れなかった。