この度はさみしんぼ短編企画に参加させていただき、ありがとうございました。

あまりに難しい課題に四苦八苦しながら、完成させた作品です。

もう「寂しい」じゃなくて「切ない」じゃ………(殴)

ですが、この作品では私がずっとやりたかったことを詰め込みました。

1.最後の方に人間でないことを暴露
2.名前が登場しない
3.男性視点

楽しかったです!





ちなみに、題名の“約束の星”ですが、もちろん琴座のことです。

琴座のベガとワシ座のアルタイルは所謂「織姫」と「彦星」

ともに夏の大三角形を作る白鳥座は無関係…。

というわけで、

白鳥の「ワシになんか渡さねぇ」という台詞は、
「彦星なんかに(織姫=ツバメ)を渡さない」というニュアンスもあったのでした。

ついでにどうして織姫と彦星を秋テーマに持ち出したかと言えば、

春と秋にしかすれ違えないツバメと白鳥が七夕伝説のようだったから。

そして、春になるとちょっとずつ夏の大三角形が空に見え始めるからなのでした。



あと微妙なこだわりと言えば、自覚した「コイ」は片仮名だけど「愛」は漢字だとか。

最初は親の言うことなんて聞きやしないし空気も読めなかった白鳥の成長物語がサブテーマだとか。

最初のツバメの様子も「寂しい」のつもり(最後に繋がる部分)だったとか。

濃いピンクのコスモスの花言葉は「愛情」だとか。

湖はずっとツバメの心情を表わしていただとか。



───まだまだありますが、相当語らないと分からないと思うので、探して下さい(笑)

・・・解説しないと誰も気づかないと思いますが(苦笑)



本当に難易度の高いテーマを短い文章に詰め込むという経験はとても勉強になりました。

ちょうど「1日24時間じゃ足りない!」というくらい多忙な時期だったのですが、そんな状況下すら勉強でした。

ありがとうございました。

他の皆様の作品もとても素敵ですので、是非読んでみて下さいね。

参加させてくださった皆様に、

読んでくださった皆様に、

心からの感謝を込めて。





2009.10.18     柚鈴拝