「じゃあもういいです。一緒に帰りましょう会長。もうめんどくさいです本当に」

「それでいい」

偉そうに言って、会長は隣に並んだ。

「ナツ」

「会長はそう呼ばないでください」

「素直じゃないな、神谷夏生は」

「素直とかの問題じゃないです。もう神谷夏生の知ってる田宮諒は居ないんです!はい以上終了!」


乱暴かつ早口に言い捨てる。
会長は黙っていたけど、突然ニヤリと笑った。