取り敢えずあたしたちは帰路につくことになって、あたしと啓次が同じ電車に、可哀相な神藤は一人反対方向の電車に乗った。


偶然にも降りる駅が隣だったあたしと啓次。入学式のときもだったけど、電車はそれなりに時間が掛かるから、満腹だと眠くなって仕方ない。


「お腹いっぱい…」

「だよな。太る太る」

「…あ、啓次、さっきはありがとう。会長の魔の手に掛からずに済みました」

「馬鹿だなー。友達なんだから当たり前だべ!いざとなったら入学式の日にあげたアレとか使ってみれば良いよ」

「…多分そんな度胸ないしね!」
むしろ会長に銃向けた瞬間に眼力で殺されそうですはい。